換気設備の種類は大きく分けて3つあります。
3つとは【第一種換気・第二種換気・第三種換気】です。
目次
1.第一種換気
排気も給気も機械(換気扇など)で行う方法
排気量と給気量のバランスがとりやすいため出入口からの外気流入などが比較的防止できます。
店舗や居住空間などに幅広く採用されます。
2.第二種換気
給気のみ機械で排気は自然(窓や換気口)で行う方法
室内を正圧とし他の場所からの汚れた空気の侵入を防ぎます。
主に病院やクリーンルームなどに採用されます。
3.第三種換気
排気のみ機械で給気は自然で行う方法
室内を負圧とし汚れた空気がほかに漏れず排出できます。
主に住宅などに採用されます。
4.第一種換気と第三種換気との比較
住宅の換気設備では主に第一種換気か第三種換気のいずれかが採用されています。
その違いについて比較してみます。
①イニシャルコスト(初期費用)
第三種換気の方が安いと言えます。
- 第一種換気は給気も機械式で行うためその分機械分費用がかかります。
- またダクトなど資材費や工事費なども加算されますので壁から自然給気をとる第三種換気と比較するとさらに割高といえます。
②ランニングコスト(運用コスト)
第三種換気の方が安いと言えます。
電気代:
- 給気・排気共機械式の第一種換気は排気のみ機械式の第三種換気の場合と比較しても単純計算でも倍近くかかるといえます。
メンテナンス代:
- 壁に付いている給気用フィルターを定期的に交換するだけの第三種換気が安いと言えます。
- 第一種換気方式の換気扇はフィルターの交換など時には業者によるメンテナンスが必要となる場合があるためメンテナンス費用は割高となります。
- また汎用品のフィルターと異なりメーカー指定品となるとさらに割高といえます。
③快適さ
第一種換気の方が快適といえます。
- 第三種換気は壁から直に外気が流入します。そのため部屋の中の温度差やエアバランスは季節によりその付近が暑かったり、寒かったりします。
- 第一種換気方式は設計段階からエアバランスを考えた給気口の分散配置が可能であるため、暑い、寒いを考慮し快適な空間つくりが可能です。
- また、全熱交換システムを用いた第一種換気方式の場合はさらに快適な環境作りが可能となります。